徹底解説!発送時のハンドメイド作品の梱包テクニック
作品販売開始!!発送で失敗したくないんだけど、どうしたらいいか教えて
はじめは、ちゃんと届いたかとか印象はどうだったか、不安にもなる課題だよ!今回は経験をもとに梱包テクニックについて詳しく教えるね!
はじめに
ハンドメイド作品を販売する際に、梱包の仕方に迷うと思います。現代は、フリマアプリなどで普段不用品を発送した経験がある方が多いと思います。しかし、自分のブランドの作品を発送する場合は、重要なポイントが異なります。今回は、ハンドメイド作品の梱包テクニックについて,これまでの梱包の経験からお伝えします。
梱包のポイント
梱包の必須条件は、言わずもがな『作品を安全に届ける梱包』にする事です。ですが、それだけではお客様の満足度を上げることはできません。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 商品を保護する:商品が破損しないように、適切な緩衝材を使用します。
- ワクワクさせる:お客様が開封したときに喜ぶような見た目を心がけます。
- ブランドの一貫性を保つ:ブランドのイメージに合った梱包デザインを選び、統一感を持たせます。
- ギフトラッピングをオプションで加える:ギフトラッピングをオプションで加えることで様々なニーズに対応できます。
商品を保護する
基本的な梱包材
梱包に必要な基本的な資材を、私が愛用しているものから紹介します。作品の大きさや発送の大きさによって工夫して梱包しましょう。
- OPP袋:透明のオリエンテッドポリプロピレンという素材の袋です。透明で耐久性もあるので商品を包むのによく使われます。
- 緩衝材:プチプチや紙クッションなど。隙間を埋めるのに最適です。自在にカットできるので使用できる幅が広いです。
- 透明のテープ:ガムテープだと雰囲気が壊れてしまうので、透明のものをオススメします。強度や粘着性もバリエーションがあります。
- 小さめのダンボール箱:商品のサイズに合ったものを選ぶことで、送料を抑えつつ発送の際の衝撃も軽減できます。
- 宅配ビニール袋:配送用に使用される不透明のビニール製の袋のこと。低コストで耐水性・耐久性ともに優れているので、衣類や書籍、小物など、さまざまな商品の配送にオススメです。
ワクワクさせる
開封するときの心理状態
どんな梱包が喜ばれるかわからないときは、まずお客様の立場になってみるとわかりやすいと思います。届いた作品を開封するときの心理状態を、ステップごとに確認しましょう。
梱包を開ける過程そのものが楽しみとなります。丁寧に包まれた商品や、サプライズ要素(例えば、小さなギフトや手書きのメッセージ)があると、開封の喜びが増します。
最初に目に入るのは梱包の見た目です。ここでの第一印象が非常に重要です。おしゃれで丁寧な包装や包み、ブランドロゴのシール、ショップカードなどが期待を高めてくれます。
商品を取り出し、実際に手に取る瞬間です。ここで商品が期待通り、もしくはそれ以上であれば、お客様の満足度は非常に高まります。逆に、商品が破損していたり、期待外れであれば、失望感が生まれます。
商品が期待以上であれば、お客様は感謝と満足感を感じます。特に手書きのメッセージカードや、取扱説明書などのフォロー、ブランドのストーリーが伝わる工夫がされていると、ブランドへの信頼感が高まります。
満足感が高まると、購入者はその体験を他の人とシェアしたくなります。SNSに写真を投稿したり、友人に話したりすることで、ブランドの認知度が広がります。
喜んでもらうためのポイント
梱包をカスタマイズ
皆さんも通販サイトで購入した際に、手書きのメッセージが同封されていた経験はありませんか。自分の名前が入ったメッセージカードなどは思いが伝わり、お客様にも喜ばれます。注意としては、ブランドの雰囲気を壊さないカスタマイズ(例えば高級感があるブランドに手書き文字が合わないことがある)にすることです。
季節感を取り入れる
ハンドメイド作品は、自分のために購入する方だけでなく、プレゼントとして購入する方の割合も高いです。本格的なギフトラッピングだと材料に費用が掛かるため、色味や包装紙の柄、ギフトカードのデザインから工夫するといいと思います。また、本格的なラッピングを希望する場合は、追加料金のオプションで対応するのも良いと思います。
サンプルやおまけ
費用が掛かるので、優先度は低いですが効果的な方法です。商品に関連する小さなサンプルやおまけを同封するだけでなく、小さなドライフラワーを添えるなど小さな喜びや満足感を得てもらいやすいです。また、今後商品化する作品に意見を求めたいときにも、活用できるかと思います。
エコフレンドリーな梱包
現在、多くのブランドが環境に配慮していることを示しています。環境配慮が、大きなアピールポイントとなる時代です。また、始めたばかりの頃は、破損を恐れて過剰に梱包してしまうことがあります。過剰な梱包はお客様に嫌がられる傾向もあるため、適度な梱包が求められます。
- 梱包をカスタマイズ
- 季節感を取り入れる
- サンプルやおまけ
- エコフレンドリーな梱包
ブランドの一貫性を保つ
ハンドメイドを始めたばかりの方は、まずインスタグラムで人気のハンドメイド系アカウントを見てみてください。人気のハンドメイドブランドの共通点は、それぞれのブランドの世界観がはっきりとしていることです。ここからは、あまり触れられていないブランドの世界観を基にした梱包について考えてみましょう。
ブランドのメインカラーを意識する
色味に関しては、作家さんのインスタグラムの投稿一覧を見ると、大部分で使われているメインカラーや雰囲気がわかるかと思います。今まで意識したことがない方は、作っている作品を振り返り、メインの色や普段使う色味、色の雰囲気(パステルカラーやビビッドカラーなど)を確認してみましょう。そうすることで、梱包に使用するカラーも決めたうえで買い揃えることができます。
ブランドのロゴ入りアイテム
梱包に使うシールやメッセージカード、名刺などは、既製品ではなくブランド名が入っていると、梱包のクオリティが格段に上がります。しかし、外注すると大量注文しか受け付けていなかったり、費用がかさむことがあります。私は、試行錯誤しながら低予算で調達していましたので、その内容をまとめます!
ロゴシール
ロゴ入りシールは、少し手間がかかりますがA4サイズのプリント対応のシール用紙に印刷して、カッターナイフで切って使用していました。編集は、パソコンで編集する必要がありますが、大量に好きなデザインのものが作れます。編集はCanvaです。
ロゴスタンプ
ロゴスタンプは、紙の封筒やボックスなどに押すと本格的な雰囲気が出ます。ウェブで検索すると高価なものばかりの印象です。そこで、事務用品のシャチハタで書体も選べるものがありましたので代用しました。朱肉もいらないのでとても便利です。
ロゴ入り名刺
ロゴ入りの名刺は、外注できるサイトが多くありますが、1枚100円からなど高めの印象です。切り取り線のあるA4の名刺用プリント用紙を使い、裏表印刷することで対応できます。
ロゴ入りメッセージカードや取扱説明書
メッセージカードや取扱説明書も、厚紙の用紙にプリントして適切なサイズにカットして作っています。メッセージカードには、個別で一言手書きで添えるようにしています。取扱説明書は、写真付きで説明しています。こちらも、編集はCanvaです。
ギフトラッピングをオプションで加える
ギフトラッピングのバリエーションを加えることで、お客様が手を加えることなくプレゼントとして渡せるため、購入してもらいやすくなります。気軽にできるものから、ぜひ取り入れてみてください。
喜ばれるオプションの一例
- 包装用紙の選べるバリエーションを増やす
- 商品同士を組み合わせてラッピングする
- ドライフラワーのミニ花束等、ギフトが豪華になるものを追加
- 代理でメッセージカードを制作
- 渡すときのギフト用袋を同封する
まとめ
ハンドメイド作品の梱包は、お客様の印象を左右するので非常に重要なポイントです。まずは、自分だったら何がうれしいかを想像して、できるところから工夫してみましょう。そうすることで、その気持ちがきちんとお客様にも伝わりやりがいにつながるはずです。