【なぜ増えない?】Creemaやminneでアクセス数を増やす完全ガイド:保存版
アクセス数の壁
ハンドメイド作家の皆さんが、ネットショップで必ず直面する壁がずばり”アクセス数”だと思います。私も始めたばかりの頃は、1日1人しか来てくれない日の続くグラフをみて落ち込んでいました(´;ω;`)しかし、論理的に対策をすれば必ずアクセス数は改善します!今回は、ちょっと踏み込んだSEOの観点から考えるアクセス数を増やす方法を紹介します。
SEOと検索アルゴリズムについて
SEOとは
SEO(エスイーオー)は「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。これは、Googleなどの検索エンジンで、自分のウェブサイトやページが上位に表示されるように工夫することを指します。
検索アルゴリズムとは
ネットショップで作品を検索する際に、ユーザーにとって最適な検索結果を表示させるルールや計算方法などの一連のルールのことを、検索アルゴリズムといいます。簡単に言うと、ネットショップが「どの作品を表示させると、一番効率よくユーザーの購買につながるか」を判断するための仕組みです。その検索アルゴリズムを意識し、先ほど述べたSEOを考えることで、上位に検索表示されるようになります。
ネットショップにおける検索アルゴリズムの仕組み
ネットショップ側は作品検索の際に、どのような検索アルゴリズムを取り入れているのでしょうか。経験を踏まえたうえで、調査をもとに考察します。
- 売り上げ金額・数の多い作家の作品
- リピート客の多い作家の作品
- 口コミ評価の高い作家の作品
- フォロワー数の多い作家の作品
- 口コミ評価の高い作品
- いいねやお気に入りの多い作品
- クリック率の高い作品
- 売れる作品ページの構成に基づいた作品
- 新作を定期的に更新している作家の作品
- キーワードとの関連性のある作品
- イベント性の高い作品
現状:Creemaとminneでの検索ページ比較
主にハンドメイド販売で人気の二つのショップですが、比較してみると大きな違いがありました。今回は『キャンドル ウェディング』のワードのみで検索してみました。(2025/1/28現在)
Creema | minne | |
---|---|---|
検索結果の並び順 | 人気順、新着順、価格順 | オススメ順、新着順、価格順 |
PR商品の表示(モバイル) | 2件 | 2件 |
ヒットした作品数 | 3,322件 | 2,949件 |
表示でトップの作品のいいね数 | 3,790件 | 787件 |
トップ作品の作家の口コミ数 | 846件 | 634件 |
特集掲載の表記 | あり | なし |
一番注目したいのは、検索結果の並び順です。Creemaは人気順、minneはおすすめ順をデフォルト表示にしていました。このことから、minneの方が新人作家も参入しやすい印象を受けます。新着順は利用する方が少ないと思われるため、あまり期待できない印象です。また、Creemaでは特集記事に掲載されるとその作品に『特集掲載』の表記がありました。
二つの視点から見たSEO
最初に、検索アルゴリズムの仕組みの中で、優位性の高い作品の11の条件を述べました。その条件に対して、今回は大きく2つの視点からのSEOについてお伝えします。
1.作品の品質や魅力を考慮したSEO
トップ画像のクオリティを上げる
検索結果一覧で目を引くのは作品の1枚目のトップ画像です。そのトップ画像が魅力的でなければ、なかなかクリックしてもらえません。慎重にトップ画像は決めましょう。minneでは、特集に掲載される作品のポイントの説明がありました。
作品画像に余計な文字が入っていなかったり、作品以外のものが不用意に映り込んでいないことも大切です。特に、1枚目の画像が特集ページに載るため、1枚目の画像は、作品そのものが一番伝わる、シンプルな画像になっていると、より選ばれやすい傾向にあります。
特集ページを見ると、多くは白い背景のものが目立ちます。まずは、白い背景で撮影することをおすすめします。
作品画像の十分な枚数と画像から作品を伝える
いざ作品をクリックしても、その作品の詳細がわかる画像が豊富でなければ、ネット販売では現物が見られないため購入されません。また、全体画像だけでなく、アップにして質感がわかる画像や、サイズ感、使用したときのイメージ画像など、その画像を通して何を伝えたいかを明確にし、画像を厳選することが大切です。枚数が多いほど購入されるデータもありますので、検索でも優先されるはずです。
11枚以上の上がり幅が特に大きいことからわかる通り、作品画像は最低でも5枚以上、基本は11枚以上登録するのがおすすめです。
作品の魅力を伝えるタイトルをつける
検索すると表示されるのは、トップ画像とタイトルがメインなのでタイトルも大切です。
- 作品名に説明ではない単語を入れない
- 素材名、種類、テイストを組み合わせる
- 作品名とトップ画像はセットで考える
- 検索結果で表示が省略されない文字数にする
ファンが多い作家さんは、ストーリー性のある素敵なタイトルにしているのを見かけます。しかし、慣れるまでは上記のポイントを押さえシンプルにすることで、検索キーワードとの関連性も高まりアクセスにつながります。
作品の魅力を伝える説明文にする
作品の情報がきちんと書き込まれている作品の方が、お客様により伝わるので売れやすいです。検索の際も、そのワードが引っかかりアクセス数も増やせます。説明文は500文字を目指して、的確なワードを盛り込みながら書くことをおすすめします。
- その作品の大きさや長さなど
- どのようなシーンで使用できるかイメージできる内容
- 作品に対する思いやエピソードなどストーリー性を感じる内容
- お手入れの方法や取り扱い方法
お客様の立場に立って、客観的に説明文を読み返してみましょう。最初は難しいですが、慣れてくるとスラスラと書けるようになってくると思います。
- トップ画像のクオリティを上げる
- 作品画像の十分な枚数と画像から作品を伝える
- 作品の魅力を伝えるタイトルをつける
- 作品の魅力を伝える説明文にする
2.市場・マーケティングから考慮したSEO
ショップページを充実させる
ショップページを開設する際に、ブランドの画像や紹介文、背景画像などを設定できます。充実させることで、ブランドの世界観や作家の人柄が伝わり、購入につなげることができます。
商品数を充実させる
ショップにある程度の商品がないと、きちんと活動しているショップとして、運営に認定されない傾向があります。ユーザーとしても気になる作家のほかのアイテムを見たい方もいますし、作品数が少ないと不安にもなります。まずは、最低でも10件ほどは登録するようにしましょう。
適切な価格を設定する
検索した際に、どうしても周囲の作品と価格を比較されてしまいます。だからと言って、ただ安くすればいいというわけではありません。収益が出なければ、作家として継続して活動することができません。クオリティに見合った価格であれば、お客様も購入してくれます。価格を決める際は、周囲の価格と原価などの費用を加味して決めましょう。
新作の定期的な更新する
その作家やブランドのファンになったとしても、同じ作品ばかりだと飽きてしまいます。そのため、新作を定期的に出品することが求められます。そうすることで、リピートしてくれるお客様だけでなく、新規のお客様にもリーチできます。日々の制作に追われがちですが、常にアイデアを形にすることが求められます。
イベントに合わせたアイテムを出品する
ハンドメイド作品は特に、イベントでの需要が多くあります。また、ネットショップでは、それに合わせて特集が組まれることがあり、事前に告知されることもあります。掲載されれば、アクセス数も跳ね上がります。スケジュール管理をして、早めに準備しておくことが重要です。minneでは、新作への「#minne_new」のハッシュタグ設定の推奨もありました。各ショップでのルールをよく確認しましょう。
minneと同じ会社が運営するカラーミーショップで、2025年のイベントカレンダーが無料でダウンロードできるようになっていました。始めたばかりの方は、役立つと思います。
SNSからの流入を増やす
近年、SNSでのプロモーションに力を入れることは、ハンドメイド作家にとって必須となっています。日頃から、製作の様子や作品の魅力を伝える投稿が求められます。また、ショップのリンクを貼ることもできるので、そこからの流入も期待できます。ブランドを育てる意味合いでも、自分のPRの場を持つことが重要です。
- ショップページを充実させる
- 商品数を充実させる
- 適切な価格を設定する
- 新作の定期的な更新する
- イベントに合わせたアイテムを出品する
- SNSからの流入を増やす
さいごに
SEOについて、大きく二つの視点に分けてまとめました。始めたばかりの方は、一人で作業しているため不安になることが多いと思います。さらに、アクセス数が少ない場合も、明確に数字で表示されるので、自信を失うこともあります。しかし、論理的に対策することで必ず改善されると思います。ぜひ参考にしてください。